近年継承者がいないなどの問題から、納骨堂を利用したいと考えている人が増えています。
納骨堂と一口にいっても公営や民間、寺院が運営する納骨堂など運営元はさまざまで、どこを選んでいいか分からず迷っている方も多いはずです。
ここでは、東京都内にあるおすすめの公営の納骨堂を紹介します。
また公営の納骨堂のメリットやデメリット、審査基準や料金相場などについても詳しく解説します。
ぜひ、条件に合った納骨堂選びの参考にしてみてください。

納骨堂の運営元について知ろう!

田中真田中真

みなさんこんにちは、納骨堂取扱歴12年の納骨堂コンサルタント田中真です。日々納骨堂に関するさまざまな相談を受けていますが、そのなかでもどこを選んだらいいのか分からないという声を多く耳にします。同じ納骨堂といっても、公営や民間など運営元によってそれぞれ違った特徴を持っています。ここでは、それぞれの団体が運営する納骨堂の特徴について紹介していきます。

公営の納骨堂

公営の納骨堂は都道府県や市町村など、自治体が運営する納骨堂です。
公営の納骨堂を設置しているかは自治体によって異なり、設置しているところでもその費用や管理の仕方は自治体によって異なっています。
費用が安く、宗教や宗派を問わないのも公営の納骨堂の特徴です。

民間の納骨堂

宗教法人や公益法人などが運営し、民間業者が広告や販売を代理で行っているのが民間の納骨堂です。
利用条件はそれほど厳しくなく、宗教や宗派も問わないため一般的に誰でも利用することができるといわれています。

寺院が運営する納骨堂

寺院の敷地内などにある納骨堂で、寺院が運営管理しています。
自社の宗教宗派以外は受け付けないといったところが多いですが、なかには宗教や宗派を問わない寺院もあります。
寺院の納骨堂はお墓とは違い、ほとんどの場合檀家になる必要がないのも特徴です。

公営の納骨堂のメリットとは?

公営の納骨堂を利用するメリットは主に3つあります。ここでは公営の納骨堂を選ぶメリットについて詳しく紹介します。

費用が抑えられる

公営の納骨堂の最大のメリットは費用が安いことです。
民間の納骨堂と比較すると、使用料など費用を半分ほどに抑えることができます。
民間の納骨堂を利用した場合、1体につき50万円から100万円が費用の相場だといわれています。
公営の納骨堂は自治体によっても費用は違いますが、東京都のある納骨堂は2人用で約25万円です。

宗派などは自由

寺院が運営する納骨堂では、多くの場合宗教や宗派は決まっています。
宗教宗派を問わないとしているところでも、納骨後の供養はその寺院の宗派で行われることがあります。
公営の納骨堂の場合、信仰していた宗教や宗派に沿ったお参りが可能です。

アクセスがいい

東京都にある納骨堂は駅から近い場所にあることが多く、最寄駅から徒歩で訪れることもできます。
例えば都立小平霊園や多摩霊園は、最寄駅から徒歩5分ほどとアクセスのいい場所にあるのが特徴です。

公営の納骨堂のデメリットをご紹介

費用が抑えられるなどメリットが多い公営の納骨堂ですが、申し込みの際に発生するさまざまな問題もあります。
公営の納骨堂のデメリットは主に4つです。

  • なかなか空きがでない
  • 応募資格がなければ応募できない
  • 利用者は抽選で決まる
  • 生前予約できないところもある

費用が抑えられることもあり、公営の納骨堂は人気が高いです。
人気があるためになかなか空きが出ず、募集自体出ないこともあります。
募集があってもほとんどの場合、希望者が定員を超えてしまうため利用者は抽選という形で選ばれます。
また、自治体によっては生前予約を受け付けていないこともあります。
応募しても必ず入れるわけではないのが、公営の納骨堂のデメリットの1つです。
公営の納骨堂に応募する際には、各自治体に設けられている申し込み条件を満たす必要もあります。
応募資格がなければ応募すること自体も難しいため、条件などは事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

一般的な公営の納骨堂の審査基準とは?

公営の納骨堂に入る際の一般的な審査基準としてあげられるのは、応募する自治体に住民票がありその場所に居住していることです。
ほとんどの自治体は地元住民であることを条件としているほか、継続して居住していることが求められます。

具体的には5年以上など、住民票がある地域に自治体が定める期間住んでいることが審査基準の1つです。
また、在住している地域に墓地がないことも申し込み条件に含まれていることがあります。
公営の納骨堂は、申し込み条件をすべて満たしている応募者を抽選の対象とすることが多いです。
自治体によって審査基準は全く異なるため、応募する際はホームページや広報資料などで条件をチェックしておくことが重要です。

公営の納骨堂の料金相場は?

田中真田中真

公営の納骨堂に申し込もうと考えたとき、気になるのが料金がいくらかかるのかです。料金は自治体によって異なり、それぞれの自治体で幅があります。相場は一概にいえるものではありませんが、参考までに料金の一例を紹介します。

ある自治体では期限付き区画の利用で1体年間5,000円ほどかかります。
民間の納骨堂の相場は50万円程度といわれているため、比較するとかなり費用が安いことがわかります。
また、この自治体では管理費に年間3,000円程度かかります。
民間の納骨堂の相場は2万円ほどといわれており、年間の使用料だけではなく管理費も安いのが特徴です。
ほかのある自治体の合葬式では、1体につき約7万円で60年間使用することができます。
1年間の使用料にすると約1,100円となり、さきほどの自治体と比較すると料金は5分の1程度です。
このように、自治体によっても料金に大きな幅があります。

東京都内にある公営の納骨堂を紹介!

東京都内にはいくつかの納骨堂がありますが、なかでも代表的な公営納骨堂を3つ紹介します。

都立小平霊園

小平霊園は東村山市にある墓地で、西武新宿線小平駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
芝に覆われた墓地や合葬式墓地などが配置されており、周囲を樹林が囲んでいるなど緑豊かな霊園です。

都立多磨霊園

府中市にある西武多摩川線多摩駅から、徒歩5分ほどの場所にあるのが都立多磨霊園です。
敷地面積は約128ヘクタール、東京ドーム27個分に相当する広さは都立霊園のなかでも最大規模です。
また、多くの著名人の墓があることでも知られています。

稲城・府中メモリアルパーク

稲城市と府中市が運営する公営霊園で、芝生墓地や普通墓地、合葬式墓地や樹林式墓地といった4つの形態の墓地を配置しているのが特徴です。
京王相模原線稲城駅と京王よみうりランド駅のほぼ中間に位置しており、駅からは少し離れています。

公営の納骨堂の申し込み方法とは?

公営の納骨堂への申し込みはその施設へ直接するのではなく、各自治体へ申し込みをする必要があります。
募集については在住している市区町村の役場へ問い合わせてみるという方法があるほか、インターネットからも確認することができます。
自治体によっては公式ホームページで納骨堂の募集時期や募集条件、申し込み方法などを記載していることがあります。
また、多くの自治体では申し込みの際に住民票や埋葬許可証の提出が必要です。

各自治体はその地域に数年以上在住していることを応募の条件としていることがほとんどで、その証明として住民票の提出を求めます。
埋葬許可証は役所に死亡届・死亡診断書を提出することによって交付される書類で、納骨する際に必要となります。
公営の納骨堂は随時募集をしていることがなく、基本的には1年に1回のみ募集が行われます。
多くの自治体では前年の8月から9月ごろに案内が公示されているため、納骨堂への申し込みを考えている場合は欠かさずに情報をチェックしておくことが大切です。

公営以外の納骨堂もおすすめ!

公営の納骨堂は民間の納骨堂に比べ費用が安いといった特徴がありますが、人気があるため確実に入ることは難しいです。
民間や寺院の納骨堂は入れる可能性が高く、施設によって料金やサービスも大きく異なります。
また、公営と比較して施設数が多いのも民間や寺院の納骨堂のメリットです。
納骨堂の仕組みや広さなどもさまざまな種類があり、条件や希望に合った納骨堂が見つかることも期待できます。

納骨堂の選び方のポイントをご紹介

納骨堂を選ぶ際にチェックしておきたいポイントは4つあります。

納骨の形式

納骨の形式は納骨堂によって異なり、主にロッカー式や棚式、仏壇式やお墓式の4種類があります。
ロッカー式はその名の通り、ロッカーのような場所に遺骨を安置する形式です。
費用が安く扉も付いているため、故人専用のスペースを設けられるのが特徴です。
棚式は位牌と遺骨を棚に安置するシンプルな形式で、多くの場合デザインなども自由に選ぶことができます。
仏壇式は仏壇と納骨が一体となっている形式です。
遺骨を安置するスペースが広く、お墓と似た形式なのも仏壇式の特徴です。
お墓式は納骨堂というよりもお墓に近く、屋内墓地とも呼ばれています。
屋内にお墓をたてるため掃除をする必要や墓石の劣化などがなく、天候にも左右されずにお参りすることができます。
ただし、管理費用がかかることがあるのも注意すべきポイントです。

宗派は問題ないか

民間や寺院の納骨堂は宗派を自由としているところが多いですが、納骨後はその寺院の宗派での供養になったり、仏教であれば宗教は何でもいいという意味であったりもします。
納骨堂によって宗派問わずの意味は異なるため、供養がどのような形になるかなど確認しておくことが大切です。

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納骨堂へのアクセス

納骨堂は駅から離れた場所にあることも多いです。
場所によっては車やタクシーなどを利用しなければならないこともあります。
納骨堂を選ぶ際は、アクセスが便利な場所かどうかも確認するべきポイントの1つです。
雰囲気が気に入るか
値段や写真だけで決めてしまうと、実際に訪れてみたときその納骨堂の雰囲気が肌に合わなかったというパターンもあります。なるべく足を運んでみて、実際の雰囲気を確かめてみるのも1つの方法です。

納骨堂それぞれの特徴を調査しよう

公営の納骨堂にさまざまなメリットがあるように、民間や寺院の納骨堂にも独自のよさがあります。
納骨堂を選ぶ際には、それぞれの特徴やメリット・デメリットを調査した上で自分の条件に合ったところを探してみることが大切です。