一般のお墓では管理が大変、実家が遠いので近くでお参りできるようにしたいなど、様々な事情で納骨堂の利用を検討している人が増えています。
納骨堂を選ぶ際、通いやすいか、費用が手ごろかなど様々な条件で複数の中から決めることになりますが、宗派によっては納骨堂があまり多くなく、いつまでも探し続けている人も少なくありません。
そこでこちらでは、日蓮宗にこだわる人のために東京都内にある日蓮宗の納骨堂をご紹介します。

日蓮宗の特徴とは?

日蓮宗とは在来仏教の一派であり、日蓮大聖人が鎌倉時代に開いたものです。
天台宗の教えを基本としていますが、特に法華経を重視して日蓮宗の経典にしています。
「南無妙法蓮華経」と唱えれば、誰でも成仏できるという教えが特徴的です。
この教えは即身成仏と呼ばれるもので、当時の不安定な世情を反映して中流・下層の武士を中心に広まっていきました。
しかし、日蓮宗の教えは当時一般的だった念仏宗や禅宗、真言などを真っ向から否定していたこともあり、当時の幕府からは不遇な扱いを受けていました。

開祖である日蓮は、主に仏教の聖地である奈良で15年ほど修業を重ねてきましたが、様々な宗派の仏教を学ぶうちに天台宗の妙法法華経こそが真理であると思い至ったのです。
太陽のごとく明らかで、蓮華のごとく清らかであることを目指して名を日蓮と改め、自分の真理を広めることにしました。
しかし、他の仏教の宗派が主張している念仏信仰とは相反する持論であったため、故郷を追放されて鎌倉で教えを広めることにしたのです。
鎌倉では徐々に信者や弟子が増えてきたものの、幕府からは邪教扱いされて2度追放されました。
その後甲斐の国に落ち着き、61歳でこの世を去ったと伝えられています。

日蓮宗の総本山は山梨県の久遠寺で、上記のように日蓮独自の理論を展開しているものの、基本的には天台宗の法華経に基づいています。
墓石にも「南無妙法蓮華経」や「妙法」と刻まれることが多いですが、お墓の形状自体は特に制限がなく、和型のものも洋型のものも確認されています。
ただし、お寺によってはお墓の形に制限を設けているところもありますので、菩提寺でお墓を建てるときには注意が必要です。

日蓮宗の納骨堂の費用相場は?

日蓮宗の納骨堂を利用するとき、費用の相場はどれくらいになるのでしょうか。
日蓮宗に限らず、仏式の納骨堂の相場というのは条件が近ければ大体似通っています。
基本的には、一人用ならば全国の平均的な費用相場は500,000円程度と考えておくとよいでしょう。ただし、親族をどんどん追加して人数が増えると、料金も上がっていきます。
また、納骨堂の利用に係る費用の他に、別途年に2,000~15,000円ほどの管理費も必要です。

田中真田中真

納骨堂を長期的に利用するときは、管理費のまとめ払いや永代使用のプランを選ぶのもおすすめです。一度に支払う金額は高くなってしまいますが、割引になっていることが多く、自分に万が一のことがあっても継続して供養してもらえるというメリットがあります。
一方、家を購入したら墓地を購入したいなどの理由で短期間納骨堂を利用するときは、シンプルなプランを利用すると費用を抑えられます。

平均的な相場とは別に、納骨堂ごとの立地や設備などによって相場は大きく変わる場合があります。
東京都内は地価が高いこともあり、お参りしやすい立地条件のところは高額になりやすいですし、設備が充実しているところもやはり相場より高い傾向です。
葬儀や法事が行える納骨堂、耐震性に優れているところ、お参りに必要な線香や御花が用意されているところなど、立地だけでなく利用しやすい条件がそろっている納骨堂は人気が高いです。

田中真田中真

忙しくてお参りに行く時間が十分に取れない場合、多くの人がお参りに行く場合などは、費用よりも通いやすさを優先させるのも一つの方法です。
なお、日蓮宗では戒名をつけてもらったり法要を行ったりするときにお布施が必要となりますが、納骨堂で永代供養を行うプランを選んだ場合には、これらが全て込みの価格になっていることがほとんどですので、トータルコストで見るとそれほど高額とはいえません。最終的に遺骨をどうするのかで、納骨堂やプランを決めるとよいでしょう。

東京都内にある日蓮宗の納骨堂を紹介!

日蓮宗の納骨堂をお探しの場合には、以下のお寺が該当します。

長養山春慶寺(墨田区)

こちらの納骨堂はスカイツリーの近くにある永代供養墓となっており、全自動カード式です。
落ち着いた場所でゆっくり参拝できますし、直接お参りに行けない場合には、ネット供養もできます。
永代供養料は580,000円、年間管理費5,000円で、納骨後33年間は毎日供養を行い、その後は春慶寺総墓に合葬して永代供養という流れです。
夫婦や家族での申し込みにも対応していますので、お墓を持つ予定がない世帯にも安心です。

妙泉寺(江戸川区)

こちらのお寺にある納骨堂の久遠廟は、宗旨・宗派不問の永代供養墓です。
年会費や寄付金などはかからず、合祀で一人80,000円、25年安置される合同壇で250,000円、個別壇で380,000円となっています。
毎日読経を行うほか、墓銘プレートに刻字がなされ、午前8時半から午後5時までは自由にお参りができます。
25年経過すると合祀の後、永代供養が続きます。生前の契約も可能ですので、終活の一環として申し込む人も多いです。

宝樹山常在寺(世田谷区)

こちらのお寺は基本的に、生前に申し込みのあった人の永代供養を行っています。
生前に日蓮宗の戒名が授与され、亡くなった場合には位牌に戒名を刻銘した後、室内墓に埋葬して年2回の供養を毎年行います。
7回忌、17回忌、33回忌の3つからプランを選ぶことができ、二人で納骨することも可能です。
7回忌の場合は一人目が600,000円、二人目以降は300,000円です。
健在の間は、年会費が5,000円発生します。
17回忌の場合は一人目が700,000円、二人目以降が400,000円となっており、33回忌の場合はそれぞれ800,000円、600,000円です。五重塔の総墓に直接納骨するプランであれば、一霊あたり150,000円~と費用も安くなっており、宗旨・宗派不問で年会費も不要です。

また、宗旨や宗派を問わない納骨堂を利用する場合は、日蓮宗に限定して探すよりも選択肢が広がります。

迦楼塔東京

山手線内側にあるこちらの納骨堂は、交通アクセスが良く様々なプランが用意されているため、どのような用途にも適しています。
参拝室は一基ずつ独立しており、御影石に家名や家紋を彫刻することもできますし、戒名の授与や複数人の納骨なども可能です。
永代供養のプランは1,200,000円、一人のみ、7回忌までのプランは600,000円で、年間護持会費が15,000円となります。
年会費はまとめて支払うことで割引にもなります。

宗派にこだわらない納骨堂選びも!

このように、日蓮宗の納骨堂に限定して探した場合でも、都内にはいくつか選択肢があります。
いずれも日蓮宗のお寺ですので、手続きや申し込みがスムーズに進むでしょう。
ただ、住んでいる場所や必要としている設備などを考えたとき、宗派だけに捉われずに選択肢を広げて探してみるのも一つの方法です。

宗派問わずの納骨堂は東京にいくつもありますが、その条件の中でも宗教が何でもよいところ、仏教であれば宗派まで問わないところ、納骨堂を利用するときに宗派を変更することで利用できるところに分かれます。
日蓮宗は在来仏教なので、宗派問わずの条件であれば、改宗しなくてもほとんどの納骨堂に入れるということです。

経営主体も自治体、民間、寺院のいずれかになりますが、宗派を限定している寺院以外はほとんどの納骨堂が宗派を問いません。
遺骨を納める場所の用意がないのならば、宗派にこだわらない納骨堂も含めて検討することで安心して永代供養ができるところを見つけられるでしょう。